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睡眠と目について

 
睡眠と目は、いろいろな観点から言って、深いつながりがあります。
それは以下の点です。

1.レム睡眠中は目がキョロキョロ動く
2.目からの光の情報によって、体内時計をリセットする
3.明るい部屋で寝ると、将来、近視になるという実験報告がある

睡眠と目との関係を、ひとつずつ見ていきます。

 


まずはレム睡眠中は、目がキョロキョロ動くことはご存じだと思います。レム睡眠中は体の力が抜けて休んでいる代わりに、脳は覚醒状態に近く、活発に活動しています。よく脳と目はつながっているとか、目は脳の出先器官だといわれます。このことから脳が活発に動いているために、レム睡眠時は目も活発に動くのだといえます。夢を見るのも、ほとんどがこのレム睡眠のときとわかっています。もしかしたら目を動かすことによって、目の運動を行ない、最低限の目のメンテナンス・眼病予防になっているのかもしれません。

 


2番目の睡眠と目との関係は、もっとも大切な要素といえるでしょう。
目からの光が体内時計をリセットする、ということです。人間には体内時計があり、いちおう睡眠覚醒のリズムを備えているといえますが、それは25時間であるため、自由奔放に生活していると、毎日1時間ずつ寝る時間が遅くなっていきます。こうして夜型になっていくのです。

こうしたもともと少しずれている体内時計を、24時間という自転周期に同調させるシグナルこそ太陽の光です。太陽の光が目に届くと、網膜に映し出され、それは視神経を通って、視床下部にある視交叉上核に到達します。ここが体内時計がある場所です。視交叉上核に朝の太陽の光が届くことによって、25時間が24時間にリセットされ、朝型のリズムとなります。すると神経線維を経由して、さらに奥にある松果体という内分泌器に指令が届きます。松果体はメラトニンという睡眠ホルモンを合成・分泌する場所。

こうして夜、一定の時間が来るとメラトニンの分泌が開始され、眠くなってくるのです。このようにして人間は、別に意識しなくとも、睡眠と覚醒のリズムを刻んでいけるのです。夜に眠れないのは、朝の太陽の光を浴びず、昼まで寝ているため、夜型の体内リズムになっているからです。

 


3番目の睡眠と目との関係は、仮説であり、実証されたものではありません。幼児や子供が明るい部屋で寝ていると、将来、眼軸が伸びて近視になるという仮説です。これは明るい部屋で育てた鶏の眼が長く伸びるということから、導き出されたそうです。よく夜はこわいから明かりをつけて眠る家もありますが、これは将来の子供の近視を誘発する危険があるわけですね。 (→ 視力回復の方法

現代はパソコンやゲーム機の普及により、小学生の近視化が進んでいますから、それに拍車をかけることになるかもしれません。ここは慎重に、夜は暗くして、あるいは豆電球程度にして眠るのが無難ですね。

そのほかにも、夜は電気を消したほうがいい理由があります。
それは前述したメラトニンの分泌と関係しています。メラトニンは暗くなると分泌を開始し、明るくなると分泌が止まるような仕組みになっています。夜遅くまでテレビやパソコン画面の強い光を見ていると、メラトニンの分泌が阻害され、不眠症、睡眠障害になって、寝付けないということがあるのです。

このため夜は、できるだけ照明をおとすと、メラトニンの分泌を促すことになり、安眠できることになります。以上のことから夜は、暗くしてメラトニンの分泌を促進したほうが深い眠りを得られるといえます。

またメラトニンは睡眠ホルモンであると同時に、若返りホルモンとも呼ばれています。メラトニンは睡眠を促す作用だけではありません。メラトニンは抗酸化物質でもあります。そのため睡眠中に活性酸素の退治に働いています。そのほか免疫機能の向上、(通称から分かるように)老化をおさえる、血圧を下げる、心拍数を減少させるなどの働きもあります。

睡眠中、目から光が入ってくると、メラトニン分泌が減少することになるため、以上のような効用が得られなくなります。そうなると将来、子供の近視を誘発するだけではなく、さまざまな目の病気や心身の疾患を招く危険があるかもしれません。

メラトニンは夜、とくに寝ている間しか分泌されません。たしかにメラトニンは、食べものやサプリメントから摂取できます。牛乳やチーズ、肉類、大豆などからトリプトファン→セロトニン→メラトニンという経路で合成できますし、ケールやアメリカンチェリーなどから経口摂取できます。しかし、ホルモンとしても自然に分泌させることは大切なので、夜は暗くして睡眠をとることが目だけではなく、心身の健康を保つうえで重要といえます。
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