安眠方法と不眠症対策TOP > 睡眠のメカニズムの解説 > 体内時計のリセットと太陽

体内時計をリセットするのは太陽

 
体内時計はリセットしてこそ、その本領を発揮します。
人間には、もともと25時間周期の体内時計が備わっていますが、これを社会的要請によるリズムに合わせるものこそ、太陽の光であるといえます。

体内時計をリセットしないと、どうなるのでしょうか?
たとえば太陽の光が一切ささない、地下室や洞窟で生活した場合などです。こういったケースでは、体内時計の働きにより一定時間がくると、眠気がでてきます。最初のころは25時間周期で睡眠と覚醒のリズムが現れます。ところが太陽の光でリセットしない体内時計は、徐々にずれていき、やがて33時間周期というように、かなりずれることになります。それでも一定間隔で睡眠と覚醒のリズムがずっとつづきます。

人間の体内時計は25時間周期であるといわれています。
そのほかの研究結果では、24時間より少しだけ長い24時間11分であるという主張もあります。25時間という数値は、実験室が明るすぎたため、正確な時間が計れなかったというのです。24時間11分という時間は、部屋を暗くしてふだんの状態に近い条件で、わかったことだそうです。

人間の睡眠と覚醒のリズムは、このように太陽の自転周期(約24時間)より11分あるいは1時間ほど長いため、もし体内時計をリセットしないでいると、毎日1時間ずつずれていってしまうことになります。そうならないのは、毎朝、太陽の光で体内時計を25時間から24時間へと修正しているからです。

もし夜更かししたり、夜遅くまで強い光に当たって、昼ごろまで寝ていると、体内時計は徐々にずれていき、夜型人間になります。体内時計が夜型になるのですから、夜中の12時では体温が高いためメラトニンが分泌されず、まだ眠気がありません。明け方になって、ようやく眠くなります。このような柔軟な対応ができる体内時計のしくみによって、海外旅行の時差ぼけや夜勤に対応できるといえますが、これを気にし出したり社会生活と合わなくなると、概日リズム睡眠障害ということになり、本人が苦しむことに。

体内時計のリセットは、一説によると、体内でメラトニンが分泌されている間に行なうことが大切だそうです。メラトニンは脳の松果体から分泌されている睡眠ホルモン。眠りを維持する大切な役割を担っています。網膜に届いた光の情報は、間脳の視床下部にある視交叉上核にとどきます。ここに体内時計があります。そしてさらに奥にある松果体に信号がとどき、メラトニンの分泌が止まります。ここではじめて体内時計がリセットされるのです。

メラトニンは10時ごろまでは分泌されつづけますから、太陽の光をあびて体内時計をリセットするのは、朝10時までに行なうことが大切になります。土日の週末に朝寝坊して10時以降に起きると、体内時計のリセットができなくなります。そのため月曜の朝は、リセットできなかった土日の2時間分の睡眠不足を感じるのです。月曜日の朝6時に起きても、4時に起きたことと一緒になるため、月曜の朝はつらいわけですね。

体内時計がリセットされると、朝型の体温のリズムが作られます。それに従って、ホルモンの分泌や自律神経、免疫系もリセットされます。内臓諸器官や筋肉のサーカディアンリズムも同調してきます。リセットされた体内時計に従って、一定時間が来るとメラトニンが分泌されてきて眠気がでてきます。そのためスムーズに眠れることになります。またコルチゾール分泌も体内時計をもとに行なわれます。

余談ですが、世の中には体内時計のリズム(サーカディアンリズム)がとても長い人がいるそうです。たとえば36時間というフリーランのサーカディアンリズムです。これは別に異常ではなく、体質といえます。本人がもっている体内時計がとても長いため、太陽の光ではリセットしきれず、どうしても毎日ずれていってしまうのです。でもほとんどの人の体内時計は25時間(あるいは24時間11分)ですから、朝つらくともまずは起きて朝日を浴びることによって、その日の夜から朝型の生活リズムになっていきます。
不眠症で悩んでいるならご参考に↓
>> 不眠症で悩まずにぐっすりと眠る方法

  ( 不眠解消サプリはこちら