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レム睡眠とノンレム睡眠の役割について

 
レム睡眠とノンレム睡眠は、聞いたことがあると思います。

レム睡眠とは、Rapid Eye Movementの頭文字をとったものです。いっぽうノンレム睡眠とは、Non Rapid Eye Movementの頭文字です。Rapid Eye Movementとは急速眼球運動ということで、レム睡眠中は眼球が速く動くのです。これは脳と目は一体のため、脳の覚醒度が高く、記憶のメンテナンスや夢を見ているために、目も連動して動くわけです。目は脳の出先機関なのです。

ノンレム睡眠というのは、こういった眼球運動がない眠リで、上を向いて白目をむいたまま動きません。これは脳も休息していることを意味します。

ここまでの説明でもレム睡眠とノンレム睡眠の関係は、自ずと分かると思います。レム睡眠とは、脳が活発に働いている状態であり、体は脱力しています。いっぽうノンレム睡眠とは、体の免疫機能が活発に働いている状態であり、大脳皮質や心は機能が低下して意識がありません。

人は一晩のうちにレム睡眠とノンレム睡眠をワンセットとして、これを4回から5回ほどくり返しています。これは脳波の測定で目で確認することができます。だいたいワンセットが60分から90分で、人によって微妙に異なっています。

人はまず眠りに入ると、体温が急激に1度くらい下がり、深い眠りであるノンレム睡眠に入っていきます。このことから体はまずは、脳を機能低下させ、体の免疫力を高めることを欲していることが分かります。眠り始めの3時間くらいの間が、もっとも深い睡眠であり、このときに成長ホルモンが多量に分泌するといわれています。成長ホルモンは子供の体の成長に不可欠なだけではなく、大人でも傷んだ肌を修復したり、断裂した筋繊維を修復したりします。このときに同時に免疫力も増強するので、病気を治すために大切な時間帯といえます。

だいたい90分くらいすると、眠りが覚醒に近づき、今度は浅いレム睡眠になります。レム睡眠は眠り始めは短く、明け方になるほど長くなるという特徴があります。このレム睡眠とノンレム睡眠のリズムをワンセットして、これを一晩のうちに4,5回くり返すということは前述しました。睡眠に入ると、急激に1度くらい体温が下がりますが、そのあとも微妙に体温が上下します。ノンレム睡眠に入っていくときに発汗作用が活発になり、体温が下がります。そしてレム睡眠になっていくときに体温が上昇するのです。

 


レム睡眠とノンレム睡眠には、それぞれ役割があります。
全く正反対のことを行なっていると考えるとわかりやすいと思います。レム睡眠は、脳が起きているときであり、脳が活発に活動しています。このときに夢を見ることになります。昼間、勉強したことの記憶の取捨選択や固定が行なわれているのです。または嫌な記憶を薄める役割があるので、うつ病を予防したり、心の健康を保つ役割もあります。睡眠不足になるとレム睡眠が減少するので、心が不安定になり、うつ病を発症する原因となります。

レム睡眠時は、脳が熱くヒートアップしていますが、交感神経は完全な休息状態であり、体は力が抜けています。自律神経が乱れがちになるので、体としては不安定なときです。このときに目覚めると体が動かない金縛りになるのは、このためです。レム睡眠時は脳が覚醒していますから、金縛りであっても、眼球だけは動かすことができます。そのため目を動かしているうちに、金縛りを解くことができます。

さて脳は使ってばかりいると、熱を帯びてしまいます。オーバーヒートですね。そのため冷やす時間が必要になります。これがノンレム睡眠です。ノンレム睡眠時は体温が低下し、大脳新皮質は温度が低下し、完全な休息状態に入ります。そのかわり体は、活発にメンテナンスが行なわれます。日中は、皮膚や細胞は傷つきますが、成長ホルモンが間脳の視床下部にある下垂体前葉から分泌されます。これによって細胞を修復し、病気を予防したり治したりしているわけです。美肌効果やダイエット効果もあります。

ノンレム睡眠時は体が活発に活動していますから、寝返りを打つのはこのときです。人は一晩のうちに20〜30回程度寝返りを打っているといわれています。これによって血液の停滞をふせぎ、血栓症を予防しています。また寝床内気候の調整、背骨の整体の意味もあります。

以上のようにレム睡眠とノンレム睡眠は、追及すれば追及するほど奥深いものがあります。覚醒時にいきなり夢を見るレム睡眠が発動するのが過眠症であり、ナルコレプシーです。通常はまずは、ノンレム睡眠から始まるのが正常なのです。そのため幻覚・幻聴を伴います。ほかの人が見ないものを見る人は、ナルコレプシーによる幻覚を疑ったほうがいいかもしれません。

 


レム睡眠とノンレム睡眠は、幼児や子供にとって、両方とも不可欠で大切な眠りです。子供にとってレム睡眠は脳の発達を促し、ノンレム睡眠は成長ホルモンを分泌するので、体の成長にとって不可欠です。そのため幼児や子供の睡眠時間は深く長いのです。

大人になると、脳が完成されるので、レム睡眠が少なくなり、睡眠時間も7時間から8時間に安定します。老年期に入ると、成長のためのメンテナンスや機能が不要になるため、深い眠りであるノンレム睡眠が浅くなって、目覚めやすくなります。また脳のメンテナンスに必要なレム睡眠も短くなるために、睡眠時間が短くなり、早朝覚醒が多くなるのです。幼児期と正反対で浅く、短くなるわけです。ただし老年期では、睡眠のリズム自体は幼少時に近づくため、昼間でも”うつらうつら”とすることになります。

レム睡眠とノンレム睡眠は、このようにそれぞれに役割があり、重要なものです。3時間睡眠とか短時間睡眠とか関心が集まっていますが、心のメンテナンスをするレム睡眠が極度に減るために、うつ病を招く危険があるため、注意しましょう。
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